玉子×6

玉子×6


    ・概要
     吉野家の牛丼、並が280円。玉子が一つ50円。
     玉子を6つ頼めば300円で、牛丼よりも高くなる。
     面白そうなのでやってみよう。

    ・必要経費
     580円
     
    ・用意するもの 
     心構え

    ・必要人数
     一人

    ・書いた人
     志(し)



    夜の11時を少し回ったころ吉野家に突入します。
    他の客に変な目で見られるのを覚悟し、なるべく普通の客を装って、奥の座席に腰掛けました。
    すぐに店員がお茶を持ってきます。

    「ご注文は?」
    なるべく冷静に言いました。
    「並と、あとタマゴを6つ」
    店員から笑顔が消えました。

    ちょっと真顔になって聞き返してきます。
    「3つですか?」
    「いえ、6つです」
    「6つですね?」
    店員、手の指で6をあらわして確認をとります。
    「ロクです」
    無事、注文完了です。

    もうすこし店員さんが戸惑ってくれたら面白かったのですが、
    なかなかそういうわけにもいきませんでした。
    そんなことを思っていると、先ほどの店員さんがこちらにやってきました。
    「お先に、タマゴの方失礼いたします」
    と言ってタマゴが6つ、次々と並べられてゆきます。
    ちょっと感動しながら黙ってみていると、続いて牛丼が出てきました。
    そして、その牛丼にタマゴを入れていきます。

    タマゴを全部乗っけます。
    当初予想していた
    「タマゴが全部乗らないのではないか」
    という心配も無駄に終わりました。
    しかしこれは、タマゴが乗っかりすぎて、 下の肉が見えません。
    しょうがないので、タマゴをすすります。
    「ズズズズ・・・・」
    このご飯、いつのまにか、玉子丼になってました。

    ズルズルと玉子浸しのご飯を食べます。
    かろうじて牛丼の味が残っているのが確認できるだけで、
    ほとんど玉子の味しかしませんでした。
    ずるずると箸を使わずに牛丼を完食。
    お金を払って店を後にしました。



    結果

    吉野家で玉子を6つ注文すると店員はちょっと戸惑うが、ちゃんと対応してくれる。
    牛丼に玉子を6つ乗せると玉子丼になる。
    それを食べるのに箸は不要。



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